大手不動産サイトに「価格が安い物件」が掲載されない理由

「もっと安い物件があるはずなのに、なぜ不動産検索サイトには出てこないのだろう」

不動産情報サイトを見ていると、このような疑問を感じたことがある方は少なくないはずです。実は、これは偶然ではありません。不動産業界の構造的な仕組みが、安い物件の情報公開を意図的・非意図的に妨げているケースがあります。

本記事では、大手不動産ポータルサイトに安い物件が掲載されにくい理由を、業界の仕組みとともに解説します。

理由 ①:仲介手数料が低くなる物件は、仲介会社にとって「旨味が少ない」

不動産仲介会社の収益は、仲介手数料によって成り立っています。手数料の上限は「売却価格 × 3% + 6万円(税抜)」と定められているため、売却価格が低い物件ほど、仲介会社が受け取れる手数料も少なくなります。

具体的に比較してみましょう。

売却価格手数料上限(税込・片側)
500万円約23万円
1,000万円約39万円
3,000万円約105万円
5,000万円約171万円

500万円の物件と5,000万円の物件では、仲介会社が受け取る手数料に7倍以上の差があり、両手仲介(売主・買主双方の仲介)の場合、300万円近い手数料差が生じることになります。その一方、売却活動にかかる手間(物件調査・書類作成・内見対応・契約手続きなど)は、価格に比例して大幅に変わるわけではありません。

つまり、低価格物件は「手間の割に報酬が少ない案件」となるため、仲介会社が積極的に取り扱いたがらないという現実があります。

理由 ②:掲載費用の費用対効果から、高額物件が優先される

大手不動産ポータルサイトへの物件掲載は、仲介会社が広告費用を負担して行います。掲載プランによって異なりますが、広告費は決して安くありません。

仲介会社の立場からすると、限られた広告予算を「手数料が多く見込める高額物件」に優先的に投じるのは、ビジネスとして合理的な判断です。結果として、低価格物件の情報発信は優先度が下がり、ポータルサイトへの掲載が遅れたり、掲載自体を見送られるケースが生じます。

理由 ③:「囲い込み」によって情報が意図的に制限される場合がある

仲介業界では「囲い込み」と呼ばれる慣行が以前から問題視されています。

囲い込みとは、売主から売却を依頼された仲介会社が、他社からの買主候補の問い合わせを断ったり、レインズ(不動産流通機構のネットワーク)への登録を遅らせたりすることで、自社で買主も見つけて「両手仲介」を成立させようとする行為です。

両手仲介が成立すると、売主・買主の双方から手数料を受け取れるため、仲介会社の収益は最大化されます。しかし、売主にとっては「より良い条件の買主候補」を逃してしまうリスクがあり、買主にとっては「本来出会えたはずの物件」に出会えないという損失が生じる可能性があります。

理由 ➃:売主自身が相場より高い価格で出したがる

仲介会社だけでなく、売主側にも安い価格での掲載をためらう心理が働くことがあります。

「安い価格で出したら足元を見られる」「もう少し高く売れるかもしれない」という考えから、相場より高めの価格設定で掲載を始めるケースは少なくありません。結果として、本来もっと安く購入できたはずの物件が、相場価格に近い金額で市場に出てきます。

個人間売買では、売主と買主が直接交渉できるため、こうした心理的なバリアが取り除かれやすく、実態に即した価格での取引が成立しやすい傾向があります。

理由 ⑤:地方・郊外の低価格物件は「採算が取れない」と断られる

地方や郊外にある物件は、価格が数十万〜数百万円と非常に低いケースがあります。こうした物件は、仲介手数料が数万円程度にしかならないため、仲介会社として採算が取れないと判断され、取り扱いを断られることがあります。

実際、「仲介してくれる会社が見つからない」「ポータルサイトに掲載できない」という声は、地方の低価格物件を売ろうとした売主からよく聞かれます。

売主は売りたくても売れない、買主は安い物件を探しているのに見つからない——この需給のミスマッチを生み出しているのも、仲介手数料に依存したビジネス構造に起因しているものと考えられます。

理由 ⑥:新築・高額物件が検索上位を独占する広告構造

大手ポータルサイトの表示順位は、掲載費用や広告プランの内容によって影響を受けます。大手ハウスメーカーや不動産会社が多額の広告費を投じる新築・高額物件が上位に表示されやすく、個人が売り出す低価格の中古物件は埋もれがちです。

検索結果の上位に表示されなければ、買主の目に触れる機会は激減します。情報として存在していても、実質的に「見えない物件」になってしまうのです。

結果として買主が損をしている「情報の非対称性」

こうした構造的な問題が積み重なることで、買主は「本来市場に出ているはずの安い物件」にアクセスできないまま、割高な物件の中から選ばざるを得ない状況に置かれています。

不動産業界では、仲介会社、売主・買主の間に大きな「情報の非対称性」が存在します。物件の詳細な状態・売主の売却理由・本来の適正価格等、買主に開示されるのはその一部にすぎません。

本来、不動産市場が健全に機能するためには、売主も買主も対等な情報にアクセスできる環境が必要です。

e-hometradeが目指す「情報が公平に届く市場」

e-hometradeは、売主が気軽に物件情報を掲載し、買主が直接アクセスできる個人間売買プラットフォームです。

仲介会社の手数料収益構造に左右されることなく、売主が売りたい価格・買主が探している物件の情報が、フラットに市場に出回る仕組みを目指しています。

  • 低価格物件でも、高価格物件と同じ条件で掲載できる
  • 掲載情報は売主が直接コントロールできる
  • 買主は仲介会社のフィルターを通さず、物件情報に直接アクセスできる
  • 売買合意後の書類作成・登記手続きはe-hometradeが手配するため、法的な安心も確保できる

「なぜ自分が売却をお願いしている物件は情報掲載されないのか」と感じている売主の方は、ぜひe-hometradeに物件掲載をご依頼ください。

まとめ:手数料に疑問を持つことが、賢い売却の第一歩

大手不動産ポータルサイトに安い物件が掲載されにくい背景には、以下の構造的な理由があります。

  • 低価格物件は仲介会社にとって手数料収益が少なく、優先度が下がる
  • 広告費の費用対効果から、高額物件が優先的に掲載される
  • 囲い込みによって情報の流通が制限されるケースがある
  • 地方・郊外の低価格物件は仲介自体を断られることがある
  • 広告構造上、新築・高額物件が検索上位を占めやすい

不動産市場における情報の偏りは、売主・買主の双方に不利益をもたらします。個人間売買プラットフォームの活用は、この構造的な問題を乗り越え、より公平な取引を実現するための有効な手段と考えております。

e-hometradeへのご相談は、物件掲載依頼フォームまたはお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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